皆様こんにちは。
那覇市NPO活動支援センターの仲村一真です。
布施さんのピンチヒッターで今週のみ担当させて頂きます。
NPOヒトワク2月第3週は、
様々な理由で車を利用できない人々に対し提供されている外出支援サービスを調査・周知
している「介護タクシープロジェクト」の砂川幸生さん、新里健三さん、新里透久さんに出演
して頂きました。
まずは聞いてみてください。
【設立のきっかけ】
以前砂川さんの家族が介護タクシーを利用することになった際、情報のあまりの少なさのため
苦労したことがきっかけで2008年9月に立ち上げました。現在の活動会員は5名です。
【主な活動内容】
2010年9月に「介護移送御利用ガイド のりすけ 第1弾」を発行しました。福祉や道路の法律
で分けられている様々なサービスを、利用できる方やサービス内容、利用条件などをポイントに
簡単に紹介した無料の情報誌です。病院や那覇市NPO活動支援センターなどの公共施設に
配布しています。
【外出支援サービスの使いやすさ】
様々なサービスがあるが、それぞれに例えば回数の制限や利用対象者の制限など様々な制
約があり、必要な人がいつでも気軽に使えるようになっている訳ではない。また現在外出支援
サービスの提供業者は約100余りありサービス供給に地域差はないが、情報が行き渡ってい
ないのが現状。
【無料情報誌のりすけの反響】
ケアマネージャなどの専門家などから「いい情報誌ですね」などといわれることが多い。逆に
いうと、専門家もこのような情報を十分に把握していないことが分かる。行政の担当者が担当
しているサービスと他のサービスを比較する視点で利用していることもある。
【活動の課題など】
外出支援サービスの更なる周知です。また県外と比較すると、県外では電車が広範囲で利
用できまた低床バスの普及が進んでおり、通勤・通学にほとんど不便を感じないらしい。し
かし県内では低床バスがまだ少なくモノレールも那覇市内のみのため、特に那覇市外だと
移動が簡単ではない。このような問題点の提起も行っていきたい。
【感想】
これまでほとんど整理されていなかった障害者や被介護者の外出支援サービスをまとめあ
げた「介護タクシープロジェクト」。誰もやったことがなく手探りの活動でもあるため様々な壁
にもぶつかったかと思います。そのような中から生まれ「のりすけ」ですが、皆様はその「第
2弾」も企画中とのこと。第2弾では、事業所毎の情報も掲載していきたいとのことでした。
更に詳しい「のりすけ 第2版」が発行され、県内の周知が高まり、閉じこもりがちな障害者
や被介護者の社会参加が格段に高まることを期待します。
(なはセン:仲村一真)